カムカムエヴリバディ 安子編 36話
だろうよかろう事故の元
雉真家の人たちと、安子と、初めにきちんと話し合っておくべきことをずっとなあなあで来てて、さあはっきりと確定させようとしたら、みんな考えてることが全然違っていて、ついに破綻が来てしまった回。
きぬちゃんは背中を押した…というより、安子に自分自身の気持ちをちゃんと考えて腹をくくれってことが言いたかったんだろうなあ。
千吉さん的には、多分安子のおはぎづくりは主婦の趣味ぐらいにしか考えてなかったんだと思う。まさか安子が家を出て自立するとは思ってなかったんだろう。
安子は、帰ってこいと言われたものの、雉真家の中ではすることもなく、ここは自分の居場所ではないという気持ちがずっと強かったのだろう。
千吉さんの指し示す方向は、確かに正しいし、理屈としても通っている。
しかし、ただ「正しい」だけでその道を選べるかどうかは別なんだよなあ。
その「正しい」はあくまで千吉さんの都合のいい正しさだし。
一方の安子も、もっと早くから千吉さんに筋を通しておくべきだったと思う。少なくとも昨日今日の話じゃないし、経済的に世話になっている以上、たちばなの再興と雉真家からの独立は、相談しておけばなあ…という。
もっとも、安子も自分がやりたいことや将来の見通しについて、ロバートに言われて初めて言語化したみたいだからなあ。逆に言えば、ロバートと出会わなかったら、目的も設定せず黙々と英語を学び、おはぎを作ってるだけだったかもしれない。
安子の「おしゃれと甘いものが好きな普通の女の子」の部分が、ここで、足を引っ張る!
勇ちゃんは居酒屋で八つ当たりするのやめような…。