今日はなにを観た?

映画、ドラマ鑑賞記録

カムカムエヴリバディ 安子編 35話

あんこの声を聞け

 

俺…この試合で勝ったら、彼女に告白するんだ…。

 

勇ちゃん、それは現代では悪いことが起こる「フラグ」や。

 

そもそも、プロポーズと野球の勝利は何も関係ないのである。単なる願掛けというか発破程度のものでしかなく、人生に置ける重要事項でもなんでもない。

 

安子は野球の試合を見に来ていない。勇ちゃん、気がつけ。安子は野球のトロフィーじゃないのだ。

 

一方で安子はロバートと英語で結ばれつつある映像が野球の勝負の間に流れるという、残酷な演出がなされている。

 

そして、勇ちゃんは安子があんこを作ってる最中に声をかけている。ロバートに対してあんこのおまじないの話をし、それを英語に訳してもらったので、今朝は英語でつぶやいてるのだ。

 

なのに、勇ちゃんは気が付かない。そもそもあんこのおまじないを聞いていれば、どれだけタイミングが大切か分かるはずなのだが、彼は安子にとってとても大切なものが何か全く気づいていないという……この……。

 

勇ちゃんはいいやつだけど、微に入り細に入り、彼が安子とは相性が悪いことを描いていて、細かいところだけど積み重なると目を背けられないよなあ…というリアルさが見事で、彼に対して涙を禁じえないのであった。

 

ここまで丁寧に勇ちゃんという人物を描いてきた理由については今後の視聴者への課題かもしれない。