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映画、ドラマ鑑賞記録

らんまん感想(第15週)

Blueskyに投稿した感想です。

 

73話 #朝ドラらんまん 大窪さんが語る万太郎の話を聞いていて、もしかして「好き」という感情こそが壁をぶち破るエネルギーそのものなのではないかなあと思った。万太郎も寿恵子も二人共「好き」という感情をすごく大事にしてるし、お互いの「好き」という感情を尊重してる。
万太郎と出会う人達は心にどこか鬱屈したものを抱えてるけど、彼の「好き」という感情が人を変えていくのが見てて心地いいんだよね。今日の回で倉木さんが、背中の傷を躊躇なく見せてたのも、もう彼にとっては傷じゃなくなってたんだなあ…。父ちゃんかっこいい(涙) まあちょっとセクシー過ぎるショットではあったけどw

 

一方、田邊さんが最後持っていたペンのインクが紙を黒く滲ませてる描写は、彼の心がどんどん闇に染まっている状態なんだろうなあ…。
万太郎は自分で名前をつけたいとはいったけど、大窪さんとの共同研究は素直に受け入れたし、実際彼が協力しないと新種発見は難しかったと思うんだよね。万太郎は研究を独り占めしたいんじゃなくて、対等に扱ってほしかっただけで、田邊さんが一緒に戸隠草の研究を手伝ってほしいと言えば良かったんだよね…。

 

ところで東京編、まだ出自や過去が語られてないのは師匠(九兵衛さん)だけかな? 一応おりんさんもか。

 

72話 今日もらんまんは良かった。福治さんの奥様は、夫を出世させたいタイプで自分もバリバリ働ける人なんだろうなあ。この時代は女性が自分で出世する時代じゃないから、どうしても野心を持つ女は男や子供のケツを叩くことになっちゃうんだろうね…。こういう夫の出世にキリキリする奥様はドラマではよく悪人にさせられるけど。

らんまんに限らずモデルありの朝ドラはどうしてもモデルの方の情報から今後のストーリーのネタバレを踏んでしまうのだけど、らんまんは今後を知ってても、そのエピソードをどう料理してくるのか楽しみになってしまう。まあ田邊教授のことなんですが
志尊くんはどうもクランクアップしたか当分出ないっぽいらしいので、峰屋の顛末はもしかするとやらないのかもしれないなあ…。綾さんの設定を変えた時点でそこはリアルに寄らないのかも。

 

71話 田邊教授が完全に沼。植物の研究をするには、東大で学び留学して教授になって…と地位を手に入れないといけない。けどその地位を手に入れるには、様々な人の手を借りることになり、また他の人とも成果で争わなければいけない。成果を上げるには研究の時間も採集の時間も取りたくても雑事が足を引っ張る。万太郎のような在野の研究者も後ろ盾がなくて大変だけど、東大という後ろ盾があっても大変という、らんまんお得意の物事には様々な面があるという描写が秀逸でしたねー。 新二年生たちの間違ったエリート意識は、こういう研究だけに没頭し、評価されるわけではない環境が生み出してるともいえるなあ。