カムカムエヴリバディ 安子編 32話
空の向こう
うう、美都里さんつらいなあ。やっと生きたひとりの人間として扱ってもらえたと思ったら、亡くなってしまった。
美都里さんが安子の前に現れたとき、雉真の家を背後に従えていたんだよね。あのときはあまり何も感じなかったけど、今思えばとても象徴的な絵だったと思う。
彼女はほとんど雉真の家から出てる描写がなく*1、ずっと家の中で夫や子どもたち、ラジオからの情報を得るだけだったんだよね。出てくるたび、だんだん彼女の住む世界の狭さが伝わってきて切なかった。
最後に彼女は外から現れた親を亡くした子供を癒やし、孫におはぎを半分分け与えた。誰かから受け取ることしかできなかった女性が、誰かに何かを渡すことができたことは救いだろうか。
勇ちゃんは戦争が終わっても野球脳なのはよく分かった。
ただ、野球に象徴される体育会系のメンタルを会社経営に利用するのは、不穏なものも感じるのだが。
*1:空襲で逃げる時ぐらいかなあ