カムカムエヴリバディ 安子編 17話
一番幸せな日
疎開するお宅からの家財道具を安く買い叩いてくる吉兵衛さんについにキレる吉右衛門ちゃん。お前のためだと言われても、子供の彼には納得できない。転売屋許すまじ。
歴史を知ってる視聴者的には、そんなに色々安く集めても高く売りつける客は減ってるし、そもそも岡山には空襲が…。
と不吉な予感をよそに、安子はるいちゃん連れて里帰り。ひいおばあちゃんのおしるこ美味しいねえかわいいねえ。
義母の美都里も妊娠中の安子を見て、稔も勇もこの中にいた…と自分の妊娠中のことを思い出していたけど、小しずさんも安子が生まれた日がどれだけ幸せな日だったか思い出してるんだよね。
言及はなかったけど、おばあちゃんももしかすると自分の経験を思い出していたかも。
赤ちゃんという存在は幸せな記憶を連れてくる。
そんな家族の幸せな記憶はその時たくさんあって、橘家だけじゃなく、岡山空襲によって無残にも踏みにじられてしまった。
吉兵衛さんはたしかに業突く張りだったかもしれないけど、息子のために必死だったこともまた真実で、吉右衛門ちゃんを命がけで守った。
ところでお城が燃えるという表現は、その街が持つ魂みたいなものが壊されるようで、街の死を表現するにはこれ以上なく残酷に伝わってくるものだなあ…と思う。