おかえりモネ93回
本日のすがもね
モネの心に菅波先生の言葉がある。その言葉は彼女の背中を押した。それだけで十分だ。
モネが島に戻りたいという気持ちは、故郷大好きだからやっぱりここで暮らしたい! 家族や幼馴染のみんなと一緒にいたい!
……ではないと思うんだよね。
朝岡さんが災害の多い場所でもそこに住む人が移動しないのはなぜか、みたいなことを考えてる話があったけど、そこに住む人たちのつながりではないかと一応結論が出てたと思う(確か)。
モネももちろん、家族も幼馴染もご近所さんもみんな心地よい人たちなんだろうと思う。一緒にいて苦にならないのだろう。
ただ、そもそも彼女は割とコミュ強で、登米でも東京でも、新しい人間関係にあまり怖じてる様子がなかったんだよね。
だから彼女にとって島が唯一心落ち着く場所…というわけではないはず。
なんとなく…なんだが、モネが執着してるのは島ではなくて、やっぱりあのとき自分を打ちのめした津波そのものなんじゃないだろうか。
彼女がしたいことは、津波に落とし前をつけたいんじゃないか。
自分から音楽を奪い、家族や幼馴染を傷つけた津波をちゃんと倒したいんじゃないかなあ。
そのためにまず、モネが対峙しなければならないのは、あのとき一人にしてしまったみーちゃんなんだねえ…。