山盛りごはん三杯

映画、ドラマ鑑賞記録

映画/永遠の僕たち

movies.yahoo.co.jp

交通事故によって両親を失い、臨死体験をした少年イーノック(ヘンリー・ホッパー)のただ一人の友人は、彼だけにしか見えない死の世界から来た青年ヒロシ(加瀬亮)だけであった。他人の葬式に参列するのが日常的なイーノックは、ある日、病によって余命いくばくもない少女アナベル(ミア・ワシコウスカ)と出会う。  

 

「グッド・ウィル・ハンティング」のガス・ヴァン・サント監督作品。

「死」の近しさによってイーノックとアナベルが出会い、ともに持つ世界からの疎外感から惹かれあっていく二人ですが、設定だけならいくらでもケータイ小説的な悲劇や死という世界に耽溺する中二病的な若者たちとして描けるところを、ただそこに死があるだけの自然体な恋というからっとした関係性が良かったです。

辛気臭かったりベタッとした悲劇性はなく、ただ同類だから恋に落ちたという二人は、死を意識しながらも、日々を繋がって生きている姿が印象的でした。

世界から弾かれてるようで、でも二人のいる場所は確かにこの世界であるという、夢でも逃避でもなく描かれてるように思いました。

それにしても、加瀬亮の特攻隊の幽霊は良かったですね。彼もあっけらかんと幽霊としてイーノックのそばにいる。特に喧嘩するでもなく、一緒にゲームをしながら、自然に彼に寄り添っている。バスタブの中で体操座りしてる姿かわいすぎだろ!!!(怒り)

そしてずっと特攻隊の姿だったのに、最後の最後であの格好になるのは反則ってぐらいかわいかった……。こんなチャーミングな幽霊がいていいのだろうか、ってぐらい萌えでした。

世界は優しくもないけど冷たいってわけでもない。希望ばかりでもないけど絶望ばかりでもない。これだけでも案外生きていけるだろうぐらいの、ささやかな力を与える映画だったと思います。