今日はなにを観た?

映画、ドラマ鑑賞記録

映画/今夜、ロマンス劇場で

wwws.warnerbros.co.jp

太平洋戦争が終わり、日本映画黄金時代。映画監督を夢見る青年・健司は、ロマンス劇場で見つけた戦前のモノクロ映画に出てくる美雪というお姫様に恋をしていた。

ある嵐の夜、いつものように美雪の出てくる映画を観ていた健司は、雷が落ちたあと、彼女が映画館にいるのに気づく──…。

一方現代、ある病院に一人の品の良い男性が入院していた。孫にぞんざいに扱われている彼に、看護師の吉川は興味を惹かれるが……。

 

 

監督志望の青年の前に、大好きな映画のヒロインが現れて恋をする。

色のない世界からやってきた、誇り高く、強くて美しい姫君は、目に映るものすべてに魅せられて、目を輝かせていた。ただでさえ映画の中の姫君が好きだった彼には、目の前に肉体を持って現れた彼女にもっともっと惹かれないはずはない。

この世界を知らない彼女に世界を伝える行為は、健司にもう一度世界を発見し、好きになることでもあった。彼女のいる世界の美しさを、健司は知ってしまった。

だけど、この幸せな時間はいつまで続くのか。姫には健司が知らない、ある大きな秘密があった……。

 

以下、ネタバレ。

 

続きを読む

映画/キングスマン:ゴールデンサークル

www.foxmovies-jp.com

 

酷い

とにかく酷い。

──そして最高だった

 

思わず往年のブログのように、太文字にしてしまった。でも、ずっと脳内で監督への罵倒と賛辞を繰り返していた気がする。

以下は被害妄想入ってる感想だけど、マシュー・ヴォーン監督から「ほらほらこういうの観たかったでしょ?」「ほらほらこういうの観たくないでしょ、でも観せちゃう♡」とずっと耳元でドSのように囁かれていたように思う。被害妄想ですよ、もちろん。

でも、コリン・ファースが子犬を抱っこしてるシーン、あれあざといでしょ?*1 あれを大画面でやられた時に、聞こえましたよ監督の高笑いが。ちくしょうめ。ちくしょうめーー(血の涙)

 

ネタバレ無しで言うなら、悪趣味とあざとさとちょっとばかしの真面目な話と意地悪を全部混ぜてミンチにしてハンバーガーとして出されたのを、顎が痛いと思いながら食べさせられた感じですかねえ。

味はと聞かれれば、美味しかった。ただ万人が美味しいと思うとは限らないかな。ハンバーグにした肉の意味が受付ない人もいるだろうし。美味しく感じた私は悪食なのかもしれない。

 

ネタバレを避けるために、具体的な内容じゃなくて申し訳なく。

 

アクションは相変わらずキレッキレでしたね。キングスマンのアクション、やはり好きだなーと思います。んなアホなって動きも多いんだけど、というかむしろその、んなアホなって動きを大真面目にかつかっこよくやってるのが、観ていて快感なんですよね。

予告のドアにしがみついてたエグジーが、前から来た車の上をムササビよろしく飛び越えるシーンとか、うわあ…って気持ちよくなります。それ以外にもいっぱいありますが、ただ、ラスボスのトドメの刺し方までそういう漫画的で躍動感ある舞うような見事な動きで、

「だからそういうところが酷いんだよーーーー!」

と叫ばざるを得なかったのでありますが。ちくしょうめー。

 

以下ネタバレなので記事たたみます。

 

*1:なお、連れはこのシーンでブルーレイ買おうと決意してたらしい。あんた、いい人だな……。

続きを読む

映画/スター・ウォーズ/最後のジェダイ

starwars.disney.co.jp

あけましておめでとうございます。2018年1月1日、今年の映画はこの作品からです。

もうね、クライマックスのあたりで、小学生の時この映画に出会って、人生が変わるほどの衝撃を受けたときのことを思い出してました。ここまで来たんだなあ……と涙が止まらなかったです。

よくぞ作ってくれたという感慨しかありません。思い出を差し置いても、ノンストップの展開がとても面白かったですが。

 

「助けてオビ=ワン・ケノービ。あなただけが頼りです」

 

もうね、このシーンのルークの言葉だけで5000億点ですよ。このシーンだけで作った意味がある。異論は認めん

映画/仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL

www.movie-taisen.com

アクション満載、豪華でスカッとする、平成ライダーファンには大サービス、未見の人にはこれから平成ライダーの沼に誘う、楽しい映画でした。

観終わった後の満足感が高くて、わーたのしーすごいーの連続だったせいか、感想らしい感想が出てこないです。万丈が何度も問う、「ヒーローはなぜ戦うのか?」ということの解答も、作品内でわかりやすく説明されてますしね。もうちょっと詳しく知りたい人には、それぞれのライダーにTV版4クール用意されてますよという周到さ*1

平成ライダー豪華な大競演だっただけに、翔太郎とフィリップ、晴人、進之介にも出てもらってコンプリートしてほしかった*2

……と同時に平成一期では作風のせいもあるけど、ライダー競演がなかったので、一期ファンとしてはちょっと羨ましくもあり。

 

平成ライダー観てないんだよなーという方にも、かなりとっつきやすく、いろんなライダーのエッセンスが楽しめると思いますので、この機会にぜひ、気楽に観に行って欲しいと思います。

 

 

 

*1:私のTwitterのタイムラインではオーズの二人の関係性に惹かれた人が多く、TV版観たとの報告が相次いでます。絶妙な出番でしたね。

*2:収拾がつかなくなるだろうから難しいと思うけども。

映画/泥棒役者

dorobou-yakusha.jp

 

 

西田作品を一年に一作は観たい&あまりエモーショナルだったり、帰り道、重いテーマを考え込んでしまうような作品ではなく、心がちょこっとほのぼのして癒される系の映画観たいなあと思ったんですよね。まさに、私の我儘なニーズに応えてくれる作品でした。

西田さんの朝ドラ、とと姉ちゃんは大好きな作品なんですが、ちょっと残念だったのが、ゲストキャラがどんどん出てきて、その後のフォローがほとんどなかったことなんですよね。でも、この作品に出てくるキャラは全部きちんと描きこまれてて、向けられている視線はとても優しい(最初から最後まで同情の余地がない、畠山ですら、ちゃんとフォローされている!)。そうそうこれこそ西田作品だよーと後半何度もじんわり来るシーンがあって、最後きれいにまとまったラストは本当に良かったです。

劇場内でもすすり泣きの気配があちこちに。

さて、こっから感想のテンション上げます。

高畑充希。なんだあの可愛い生き物。スタッフインタでも絶賛されてたと思うんですけど、めちゃくちゃかわいいんですよ、彼女。

なんなのあの可愛さ。私が彼女にほしいんですけど。家で待っててほしいんですけど。芋天揚げてほしいんですけど!!!

本当にいい子で、そのいい子さにあざとさがないんですよ。

高畑さんの役って、メインストーリーからは離れたところに「いる」というのが大事なキャラとはいえ、そういう彼女がいる、という説明だけでも通るキャラだと思うんですよ。だけど、孤独だった主人公にとって、やっと得られた家族であり、この子を失ってしまうかもしれない、というのは恐ろしいだろうなあと感じさせる演技でした。

ストーリーは、映画公式にも説明されてる通り、泥棒として入ったおうちで訪問者や家主と出くわして、なんとか疑われないようごまかしつつ、脱出するには…というものなんですが、そのごまかすやり取りの中で家主、訪問者、泥棒二人のキャラが浮かび上がり、彼らの抱えた問題が収束していく展開は見事でした。

誰かを傷つける物語ではなく、物語を通して、見失っていた自分を見つけていく物語でした。

 

 役者さんに関しては、皆さすがに達者でした。気弱で追い詰められっぱなしの丸山くんの演技も要所要所で笑わせてきて良かったですし、市村正親もユースケサンタマリアも宮川大輔石橋杏奈も、そしてラーメンズ片桐も、皆最後は愛おしさを感じるようになってました。

ただ、石橋杏奈に不満はまったくないのですが、ふみカスも観たかったな…。

 

あ、エンドテロップのあとにもおまけがありますよ。西田さんファン向けのサービス。

 

以下ちょこっとネタバレ

 

 

続きを読む

映画雑談

映画ブログをするほど、映画ファンってわけでもないんですが、ここのところ観た映画の記録を全く残してなかったので、簡単に。

銀魂 予算のなさを原作のノリで乗り越えてて、企画からして成功ですね。色々捨て身だったけど、そこを笑わせてくるので卑怯だよなあ~。

・HiGH&LOWシリーズ 佐野岳がせっかくアクションを売りにして出演してるしなーと思って観に行って、まんまとハマりました。こんなにすごいアクション映画だったとは。昭和の女だからこういうノリ弱いんだよね。邦画でもきちんと美術にお金かけて、有名無名関わらず、キャストを適材適所に配置すれば、いいエンターテイメントが出来るというのが分かった。

・ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーリミックス 前作よりストーリーはまとまってて良かったと思うんだけど、お父さん絡みのエピがベタな分弱かったかなあ。でもやっぱりこのメンバー大好き。

キングコング骸骨島の巨神 コングさんイケメンすぎ。

・SING クソな現実を夢を叶えて吹き飛ばそうぜー! というベタがきちんとベタで(王道と言え)、爽快なストーリー。気持ちのいいドラマだった。

・モアナ 人が海に向かって船出するシーンでぶわっと来た。本能の部分に刺激されて、あのシーンが本当に素晴らしい。あと水の描写すごい。お話自体は神話寄り。

・DREAM 邦題でちょっと揉めてたけど、作品としては素晴らしいゆえに熱くなってしまった人も多かったのだろう。差別を描いた映画というと、生真面目で辛気臭そうな印象があるけど、内容は池井戸潤作品のように、ものづくり+弱者が実力を発揮して偉業を成し遂げるという、逆転ストーリーだし、ごきげんな音楽が流れて、トーンも明るい。そんな中、ちゃんと差別についての肝の部分を押さえている。差別をする人は差別をしている自覚が全くなく、「決まりだから」と思い込んでいる。これは是非色んな人に観て欲しい。

スパイダーマン ホームカミング いい映画だったんだけど、個人的には綺麗にまとまりすぎちゃった感じだなあ。

仮面ライダーエグゼイド トゥルーエンディング 正しく終わった。本編観てきてるから、最初のファミコンっぽさから、ついにVRまでたどり着いたっていうのが感慨深い。

・メッセージ 面白かった。謎解きと最後の主人公の選択が切なくて、余韻が残るいい映画だった。ぶーんというSEと荒涼とした風景が、地球なのに地球じゃないみたいで不思議な光景をずっと観ているようで、それが悪くない。

ブレードランナー2049 ぶーんというSEと荒涼とした風景に既視感がと思ったら、メッセージと同じ監督さんで納得。前作の雑然とした世界観から、すっきりとして何もない世界観に変わったけど、こちらはこちらで好き。ライアン・ゴズリングがとにかく愛せる。

マグニフィセント・セブン ストーリーは前半の仲間集めでちょっとダレたけど、後半はとにかく手に汗握って盛り上がった。完璧ではないけど、だけど愛せるという、観ようとする人がいると思わずオススメに行ってしまう、そういう沼的な映画だと思う。

・ララランド 最前列で観たので、首が死にそうだった。満席の映画館ってテンション上がりますね。これもお話自体はそこまですごいってわけじゃないけど、やはりライアン・ゴズリングがハマり過ぎて愛せる作品。でも何度も流れた、あの冒頭のミュージカルの気分をアゲてくスタイルには、やはり完敗するしかない。
しかし、もう一度改めて見直したいわ…最前列だと画面全部視界に入らないので。

Fate/stay night Heaven's Feel I. presage flower タイトルこんな長かったのか。映像のクォリティが素晴らしい。兄貴がスプリンターみたいに走るシーンは笑ってよかったのよね?

はいからさんが通る 前編 長い話をまとめてるのでどうしても総集編みたいになってしまうけど、これはとてもよいまとめ方だった。原作を丁寧になぞって、大正時代の元気なヒロインの、恋愛と大人への自立が丁寧に描かれていたと思う。後編も観る。

ドクター・ストレンジ ながらスマホ絶対ダメ。

 

見損ねて残念だったのが、「ダンケルク」「ベイビードライバー」かな。

あと、「新感染」も面白そうだったんだけどホラーは怖いので、おうちで観ます。「お嬢さん」も誰もいない時にこっそり観よう。 

映画/KUBO 二本の弦の秘密

gaga.ne.jp

 

面白かったー! 

 

私の、Twitterのタイムラインで、絶賛のツイが目につくようになり、これはまず間違いないだろうと思い、名駅のミッドランドスクエアシネマ2まで足を伸ばすことに。

余談ですが、ミッドランドスクエアシネマ2は新しいだけあってきれいでよろしいですね。ビル1Fの牡蠣専門店のランチ、美味しかったです。あと、隣のガレットのカフェのクレープも、映画観たあと語り合うには重くなくいいおやつでした。余談終わり。

映像がとにかくすごかったですね。ストップモーションアニメ自体は、Eテレで子供向けのほのぼのしたショートアニメでよく見かけますが、映画になるほどの長さで、しかもファンタジーでアクション満載となると全く観たことがなく、これCGでも問題ないでしょー! と何度も思った次第です。手作りだからこそ出せる味というのが何か、具体的に指摘は出来ませんが、最初から最後まで丁寧に作り込まれた映像にひたすら圧倒されました。

映画というのは、映像で観客を驚かせないといけない……みたいなことを言った監督さんがいたと思うんですが(思い違いだったら、私の言葉にしといてください)、最初から最後までアメージングでファンタスティックな映像にタコ殴りにされていたような感覚でした。

でも……殴られて……気持ちよかったよ……いいパンチだった。いい涙流したよ。

 

最初、映画観る前の勝手な印象としては、ちょっと高尚な映像作品かなと思ったんですが、ぜんっぜん違って、ファミリーで出かけて家族愛を確認する、いわばクレヨンしんちゃんから下ネタ抜いた王道ファンタジーって感じでしたね。吹き替え矢島晶子さんだし。私は字幕で観ましたけども。難しい展開もテーマもメタファーもなく、ストレートに楽しめる、でも力強く普遍的で分かりやすい物語であったと思います。

 

ご家族でもお一人様でも、誰でも楽しめる映画です。

お子さんとご一緒に行かれる場合は、どうぞ折紙をお忘れなく。観終わったあと絶対折紙ねだられると思いますので……。

(幼児でも大丈夫だと思います。人が死ぬシーンはありますが、残酷な描写はありません)

 

 

どこまでネタバレしていいのかわかりませんので、あらすじは公式見てもらうとして、以下記事たたみますね。

 

続きを読む