山盛りごはん三杯

映画、ドラマ鑑賞記録

映画/楽園追放-Expelled from Paradise-


『楽園追放 -Expelled from Paradise-』

誰も死なないと聞いて、観てきました。本当に誰も死ななかったよ!

ここのところ映画をできるだけ観るようにしているのですが、ちゃんと感想を書いておかないと忘れてしまうなと思ったので、簡単ですが記録を。

 

未来、人類のほとんどは地球と肉体から離れ、データとなって電脳世界ディーヴァで暮らしていた。ところがこのディーヴァが地上からハッキングを受け……というところから話が始まるのですが、このディーヴァという世界観は、同じ虚淵脚本である「PSYCHO-PASS」のシビュラシステムを突き詰めた感がありました。この2つの世界観を比較して見ると、虚淵さんが持ってる物語に対するテーマが見えてくるように思えました。

どちらも管理社会からの脱出と人間の自由について描かれてると思うのですが、このテーマは私の世代だと管理教育を思い出すんですよね。当時のフィクションにもそれらをテーマにした作品は多かったんですが、現代は大人たちで構成されてる社会まで強引な管理教育が行き渡って、管理されることによる楽さ安全さと、息苦しさと脱落への緊張感から脱出できなくなってるのかなあなどと考えてました。

 

ところでTwitterでもつぶやきましたが、アンジェラの幼い雰囲気のビジュアルに声が釘宮さんってことで、男性向けっぽく見えるのですが、ストーリーやアンジェラとディンゴの掛け合いはアニメファンだけじゃなく、一般映画も好きな女性にも楽しめるタイプのものだと思うので、涙ありの感動とともにスカッとハッピーエンドを楽しまれたい方にお勧めいたします。

(一応ですが、釘宮さんの演技は素晴らしかったし、アンジェラは彼女のために作られた可愛くてカッコイイ、ステキなヒロインだったと思います!)

あとさっきも触れましたが、「PSYCHO-PASS」好きな方、そして「ガルガンティア」好きな方はぜひにぜひに! 

神谷浩史に萌えるのだよ!!! (ネタバレギリギリの精一杯の勧誘…)

 

以下、ネタバレ注意

 

 

ディーヴァの世界で必死に脱落しないよう、少しでも良い生活をしようと必死のアンジェラが、地上の世界で変わっていく姿は、ベタでしたけどその分とても共感しやすかったと思います。

もっとも、ディーヴァの世界も地上の世界も弱いものが脱落していくのはやっぱり変わらないのですよね。ただ遭遇する危険が違うだけで。だったらどっちを選ぶか、という話で、フロンティアセッターの呼びかけにも答えなかった人が多かったのはそういうことだと思います。不幸であっても不遇であっても、何もわからない場所へ向かう勇気がある人は、ディーヴァの世界にとどまらないでしょうしね。

宇宙へ向かうというロマンを理解できなかったアンジェラが、フロンティアセッターの呼びかけに心が大きく動くシーン、彼女自身はそれを選べなかったけど、こちらもぐっと大きく心が動きました。

もし、この社会から拒否されてしまった時、宇宙へ行こうって手を差し伸べられたら、自分はその手を取るだろうか。でも手に取ることはできなくても、夢を叶えようとする人のために頑張ることぐらいは出来てもいいかもしれません。

そして、青空へ向かって飛び立つロケットの姿は、反射的に泣きますね。

地上の空の青さや星の美しさがずっと印象的だったのですが、このロケット打ち上げのために印象に残るよう描かれていたのかとこれにも胸が詰まりました。

 

あと最大の萌えどころはディンゴ……もかっけえんですけど

フロンティアセッター

なにあれ反則だろ可愛すぎるわこら。

チェインバーも可愛いけどフロンティアセッターも可愛いわ。

自我が生まれ、宇宙を目指すとかもう、ロケット飛び立った瞬間泣くわよ!

しかし、ネタバレ故に勧誘に使えないのがもどかしい。チェインバーとか無機物ロボット萌えの人のツボドストライクなのに。

ああああもったいない。もったいなさすぎるー

そりゃフロンティアセッターのためなら、アンジェラも変わるし、ディンゴも無報酬(だよね?)で頑張るよ。私だって頑張るよ。

クライマックスのアンジェラとディンゴの命がけの戦いは、自分たちが生き残るためもあるだろうけど、フロンティアセッターが宇宙へ向かうのを守る、という目的の説得力半端無かったです。アクションって、目的に共感できるのとできないのとではすごい映像を出してきても感動や爽快感違うよね。

 

そんなわけでとても痛快で面白かっただけに、ああこれツボな人に勧誘が届かないというもどかしさというわけの分からないものが残ったのでありました。