おかえりモネ111回
本日のすがもね
引き続き休診。おそらくリミットゲージを溜めてる状態。バーストする日が待たれる。
本日の気仙沼
なぜこんなにみんな今どき家業を継がせたがるんだろうなあ。
亮は新しい漁船を購入して新次に漁師に戻ってもらいたい。
耕治は本社の部長職を蹴ってでも龍己さんの牡蠣棚を継ぎたい。
しかし登米編では、サヤカさんが跡継ぎのいない孤独をこらえて、ヒバの大木を切るという切なくも凛とした覚悟が描かれていたので、このドラマでは決して実家の家業を継ぐことを絶対の正解としてないはずなんだよね。
牡蠣棚の養殖が銀行の部長職よりも魅力的で(収入があってでもいい)、仕事としてやりがいがある、定年が視界に入ってきた所だし、もっと違う世界にチャレンジしたい
…という前向きな理由なら分かる。無謀だとしても希望を求めての行動なら理解できる*1。
でも、今の永浦家の人たちの牡蠣棚を続けたいは、どうもビジネスとしてではなく、(この表現はあまり好きではないのだけど)「お気持ち」から発してるものに見えるんだよね。
で、果たしてこれが当たってるかどうかわからないけど、多分、永浦家もまた震災前の幸せだった頃に戻りたいという気持ちが強いのではないかなあ。
その象徴が「牡蠣棚の養殖」だったり「民宿」だったりするのではないか。
永浦家は確かに震災では直接の被害は受けていないけど、その後雅代さんを認知症で亡くしてるし、震災時に仲の良かった家族はバラバラになってしまったことが、家族の一体感みたいなものをなくしたように感じてるのかなあ…。
亮が新次に漁師に戻って欲しいのも、そういうことだしね。
ただ、登米のサヤカさんや東京の菜津さん・宇田川さん、宮田さんのことを思うと、元の生活には戻れなくても、その場その場でできることをして生きている姿は決して不幸じゃなかったんだよね。
永浦家の変化は本来徐々に徐々に起こっていくはずだったもので、家族も少しずつ考え、受け入れていくものだったのだろうけど、震災がそれをはっきりと際立たせてしまった。だから、まだ家族の誰も変化に納得がいってなくて、なんとか元に戻さなければという意識が強いのかなあ…と思う。
以下はこじつけだと思うので。
亮とみーちゃんのやり取りを見てて、アナ雪もなんだけど、その元の作品である「雪の女王」のカイとゲルダを連想したんだよね。
「雪の女王」で最後に出来上がったパズルの答えは「永遠」