映画/ボーン・スプレマシー
ジェイソン(マット・デイモン)とマリー(フランカ・ポテンテ)は人目を避け、インドのゴアで暮らしていた。相変わらずジェイソンの記憶は戻っていなかったが、町で見かけた男(カール・アーバン)が暗殺者と気づき……。
★★★★★
引き続き2作め視聴。全然テンション落ちてなくてすごく面白かった。私、このシリーズ好きです。
地味って評価も多いけど、渋いって言うんじゃないかな。
この物語はジェイソンが自分自身の正体を探るというのがメインなので、確かに世界各国に関わる大いなる陰謀という派手な事件は出てきませんが、ジェイソンが自分自身を見つけていくに従って、CIA内部の陰謀も明らかになっていき、最初はある人物の策略で敵対することになったジェイソンとパメラの誤解が、ジェイソンの大きな危機になっていき、CIAという大きな組織を、その場の機転や身ひとつで退けていく彼の活躍がとても痛快なんですよね。
なので、地味とは言っても、決してつまらなくない。むしろどんどんのめり込まされてしまう。
あと、舞台がヨーロッパなのもいいんですよね。
そして、最後の最後、ジェイソンがやりたかったことに涙。前回もそうでしたが、彼は本当に子供に対して優しい。それがたとえ罪悪感からのものだとしても、
なんとなくなんですが、作品の系統として「マスター・キートン」に近いのかなと思います。
ジェイソンの持つ知性と繊細さは、この仕事には向いてなさそうなのに、能力的には一番向いてしまっている悲劇が、この物語の魅力なのかなあと思いますね