山盛りごはん三杯

映画、ドラマ鑑賞記録

映画/さらばあぶない刑事

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定年退職まであと5日となった二人に立ちはだかるのは、横浜を牛耳ろうとする凶悪な中南米マフィア。命を賭けた壮絶な戦いの火蓋が切って落とされる。シリーズ最強最悪の敵を前に、タカとユージは「さらば」とのタイトルの通り、ついに殉職となってしまうのか!?

★★★★

 

昭和テイストあふれる映画でしたが、そこがマイナスにならずに最後まで面白く観ちゃいました。アクションは多少年齢がハンデになってる部分もありましたが、それでも既に還暦を越えたお二人が走る動く、そしてカッコイイ、というだけでも涙出そうです。

吉川晃司も悪役の貫禄がありつつも、50歳とは思えぬモニカキックのお見事なこと。狂犬みたいなスキンヘッズの若者を連れ歩いてるのも、妖しげな風情を漂わせてて眼福でした*1

あと、昭和感……と言っても、この映画、仲間同士は全然いがみ合ったりしないんですよね。若い子たちも素直にタカとユージを尊敬してる。よくある若者がベテランを低く扱ったり、ウザがったりしない。でも、若さゆえに暴走しちゃって、逆に足手まといになるあたりは、ねえ、君ヒロインなの? ヒロインなんですかー? と言いたくなりましたが*2

それと、敵が今時ありがちなサイコパス系じゃなく、アウトレイジ系なのも良かったです。会話のメインがスペイン語なのも異国感あって、言葉が通じない感じがあって効果的だと思う。敵のメンタリティにイラッとさせられることもなく、最後までガチンコバトルなので、ひたすらアクション展開に身を委ねられたのが心地よかったです。そんな危険な中に差し込まれるタカとユージのユーモアのある軽妙なやり取りが、面白くて、最高でした。主人公たちが危機であればあるほど、ユーモアが映えるんですが、これが邦画で上手い作品が少ないんですよねえ……。

そして、浅野温子のファッション……すごいよ……あのお歳でギャルファッション着こなしてるって、大女優すごいよ……漢前だよ……。

 

以下、ネタバレ

 

 

まあ昭和感自体は肯定的なんですけど、菜々緒のエピソードはさすがにちょっと古いかなと。若くてインテリな美女に好かれるも死なせてしまう、その死を乗り越えて……というおっさんドリームがストレート過ぎるので、もうちょっとひねって欲しかったかも。

クライマックスとのモニカとのバトルが思いっ切り四日市市で、ああ、背後に鈴鹿山脈と思ってしまった。しかし、四日市でかなりロケしてたみたいですが、横浜との映像の組み合わせで意外とわからないもんですね。

ラストは、バディで萌えてる腐女子の理想、と言われてどんなやと思ってたんですが、こ、これはあまりにストレートすぎて意外とみんな二次創作では気恥ずかしくて書けないという、老後は二人で探偵事務所オチではありませんか! 昭和のじいさまたちが作る映画は恐れを知らないな! 素晴らしい! 公式バンザイ。

EDの過去の映像も良かったです。中条静夫さんの映像も流れて、じわっと。俳優さんは映像の中に生きておられるんですねえ……と実感したEDでした。

とにかく、最後まで観てる人が楽しい気分になれるように作られた気持ちの良い映画だったと思います。邦画のアクションといっても辛気臭かったりすることが多くて、ちょっとげんなりすることがあるのですが、これはいい意味で軽妙な昭和テイストにあふれる娯楽映画のお手本のようでした。

 

 

*1:ありがとうございます

*2:しかも吉沢亮だったので、お前とっととメテオに変身しろとつい思ってしまうライダークラスタのサガ