映画/英国王のスピーチ
クライマックスのスピーチに号泣してしまいました。敵国なのに! 敵国なのに!
元々回ってくるはずのなかった王位、そして厳しすぎる教育から発症した吃音が、国王としての責任をより重く“バーティ”にのしかかる。そして、国際情勢は第2次世界大戦へ向かってどんどん厳しくなっていく。
そんな彼が変わり者のオーストラリア人のローグと、吃音矯正だけでなく、友情を育んでいき、やがて国王としての責務を果たせるという展開が良かった。ずっとバーティが救いを求めて苦しんできていたからこそ、ローグとの出会いと友情がどれほど尊いものか、その思いが全部昇華されているクライマックスのスピーチで号泣してしまった。
この実話を元にしたエピソードはいろんな切り口があると思うが、やはりバーティとローグの身分を越えた友情という、オーソドックスだけど誰にでも共感しやすいものをしっかり軸に描いていったのが良かったと思う。