山盛りごはん三杯

映画、ドラマ鑑賞記録

映画/マッドマックス 怒りのデス・ロード

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タイムラインで絶賛するツイがガンガンRTされてきたので、つられて行ってきました。

マッドマックスシリーズは全然観たこと無くて、メル・ギブソンが主演で北斗の拳の元ネタぐらいの知識しかない状態でしたが、流れてくる感想を見るに楽しいお祭り映画って印象なので大丈夫だろうなあと(実際問題なかったです)。

で、実際観てみたあとは、騙されたーーーーって感じです。

バカ映画とかお祭り映画とか全然そんなことないじゃないかー。もちろん、方向性としてはエンターテイメントに徹した作品なのですけど、その徹底っぷりと映像で深く考えなくてもすっと世界観に浸ることができる、雄弁に語らせる手腕が素晴らしかったです。

いくらでも設定やテーマを語ろうと思えばできるのを、多くは語らず最低限にしか説明しない。しかし、何気ない映像で観客に理解させる。例えば、逃げてきた妻たちが砂漠で脱ぎ捨てた貞操帯のようなもの、それだけで彼女たちがどんな扱いを受けてきたかわかるようにできてるのですよね。

「観客に理解させる」というのは映画にかぎらず、何かを伝える際に誰しもが苦労する部分だと思うのですが、敢えて言葉にせず、敢えて具体的な描写や過去の回想を挟まなくても、ストーリーのスピード感を殺さず、あっちこっちで爆発するわ車は飛ぶわ人間わ飛ぶわというめまぐるしい中、自然と状況を理解させ、キャラクターに感情移入させていくのはすごいことだなとずっと感心して観ておりました。

しかも、監督は観客の想像の余地というのをかなり信頼しているんじゃないでしょうか。

塩の湖を越えていかず、もう一度戻っていくところも、あるのかないのか分からない楽園を探し続けるより、自分がいた場所を自分たちのために取り戻そうとか、考えようと思えばいろいろ教訓を得ることもできるんですよね。

詳細を語らない、しかしいろんな取り方が出来る描写だからこそ、考えても考えなくても楽しめるというのは、なかなか高度なことをやってるんだと思うんですよ。神話やおとぎばなしのように。

なので、さりげなく積み重なっていった描写が最後にたどり着いたところで号泣しましたよ。(でもあれは……生きてて欲しかった……人を愛する意味をおそらく初めて知っただろうあの子のためにも)

 

観終わったあと、今を生きる中年女としては世界が砂漠化したときに、悪い支配者から必死で逃げてきた若い娘もとい未来を守るために、バイクに乗れるようになり、銃火器も扱えるババアになるべく鍛えねばなるまい、と思えるぐらい、前向きで元気が出る映画でした! ヒャッハー!