観た映画
レンタルふくめて、ざっくりと感想を。ネタバレあります
・シュガーラッシュ
完璧な構成、完璧なストーリー、完璧なキャラ立て。遊び心までもがしっかり計算し尽くされたのではないかと思えてくるぐらい、非の打ち所がないストーリーだった。
何一つ無駄がなく、すべての伏線がハッピーエンドへと収束していく快感を存分に楽しめる大傑作。
・スターウォーズ全6作
家族が観たいと言うので一気に観た。
筋を楽しむジェットコースターストーリーで特に深みもない話なので、感想と言っても面白かったとしか言いようがないのだが、やはりこのシリーズは面白い。
改めて観ると、R2D2が主人公なのかなあ……と思ったり。
あと、「シスの復讐」で主人公の闇落ち描写はたまらなかった。ハッピーエンドじゃないのにカタルシスがすごい。主人公が自分の本心を解放していく描写ゆえだろうか。痛めつけられボロボロになりながら堕ちていくアナキンの色気がたまらない。
・マレフィセント
ここのところのディズニー作品は毒親と王子様に頼らない、ヒロインの自立がテーマになっているようだ。
眠り姫の本来の悪役であるマレフィセントの悪とは何か補完していく手法だが、オーロラ姫との擬似親子的な関係の構築と、毒親、ダメンズの排除と女同士の助け合いによる成長が面白かった。
しかし、それなら王子はどうすればいいのか? この物語ではフィリップ王子は全く役に立たず、鴉はマレフィセントの理解者だが従者という立場だった。
ディズニープリンセスたちは、もう王子を必要としないのだろうか……?
・エイプリルフールズ
エイプリルフールの嘘が織りなす群像劇。二時間あっという間に見せてしまった構成力とストーリーテリングはさすがの古沢脚本だった。次々とひっくり返っていく嘘につぐ嘘。出てくるキャラが一人をのぞいて皆嘘つきなのだが、その嘘が決していやな気分にさせるものではなく、誰かを救うためのものだったり、必死の心の叫びだったり、もしくは嘘から出たまこと(?)になってしまったり……。
ところで、岡田将生だけなぜ酷い目にあっていたのだろうか。
お話自体は面白かったのだが、しかしもっと面白く出来たんじゃないだろうか? 演出の問題なのか、ストーリーの練り込み不足か、エピソードそれぞれはとても良いのだけれど、それらの繋がりに意外性が薄く、見終わったあと、若干の物足りなさを感じてしまったのが残念。