山盛りごはん三杯

映画、ドラマ鑑賞記録

ドラマ/3年A組─今から皆さんは、人質です─

www.ntv.co.jp

 

脚本が仮面ライダービルドの武藤さんで、「半分、青い。」で演技が素晴らしかった永野芽郁ちゃんの朝ドラ後初主演ということでしたが、バトルロワイヤルものはあまり好きじゃないしなあ…とちょっと視聴を迷いつつも、TwitterのTLで好評だったのでTverにて視聴。

tver.jp

 

や、面白いじゃないですか。

 

先生役の菅田将暉が生徒を処刑するような胸糞悪い話だったら、視聴をやめるつもりでした。

でも、自殺したクラスメイトの景山澪奈の死の真相を追求していくうちに、今までクラスのパシリ扱いだった主人公の茅野さくらが澪奈を失った悔恨と怒りを爆発させたところで、このドラマがやりたいことは生徒を処刑することでも、復讐でもないとわかったんですよね。

 

水泳の全国大会で優勝するレベルの、学園一の有名人で美少女の澪奈。彼女がなぜ自殺してしまったのか。一颯は確かに担任だけど、生徒たちを監禁してまで真実を追求しようとしているのはなぜなのか。

 

そして、生徒たちのやり取りからすでにいなくなってしまった澪奈の人となりが浮かび上がってくる……。

 

先生が生徒たちを人質に取って監禁する…という設定から、何がしかの作品からインスパイアされたのではないかと具体的な作品名が上がっているようですが、私が思い出したのは「レベッカ」とか、「彼女が死んじゃった。」でした。

両作とも、死んだ人を周囲の語りによって浮き上がらせる物語で、実は私はこういう語り方の物語が大好きなんですね*1

今作も一颯と生徒たちの命を賭けた丁々発止のやり取りから、生徒とすでに死んでしまった景山澪奈の人となりが強く浮かび上がって来る仕掛けになっています。

色んな人がそれぞれの立場で語ることで「景山澪奈」という人格が多層的に浮かび上がってくる。一人の人間の様々な一面が見ることが出来てとても興味深い。それは本人すらも意識してない部分もあったりします。

 

それでも、他人が語る以上、本人のすべてを語り尽くすことはできないんですよね。嫌という程そこで感じるのは本人の不在。ある意味、その人の魂の部分というか、それは永遠に失われてしまっているものだと改めて認識させられる。

 

このドラマが終わるときに、私達は「景山澪奈」についての話から何を得ることが出来るのか。

先生たちや警察、そしてSNSも巻き込まれてるということは、視聴者もまた当事者としてドラマに参加させられてるのかもしれない。

 

最初に殺された彼は、第二話で本当は殺されてない可能性が出てきました。

これは第一話終了時に「実は死んでいないのでは?」という推理がすでに出ていたのですが、それを読んだように答えが出てくるのはさすが。そこは謎として引っ張らないようですが、ならなぜ「彼」は一颯に協力しているのか……?

 

澪奈の死にはSNSに投稿されたドーピング疑惑の映像が関わってるようですが、その投稿をした宇佐見には誰かが悪意を持って加工した動画を渡したものがいる……。

 

 

謎が解決されたらまた新たな謎。二話にして展開の早いこと。続きが楽しみです。

*1:あ、最近だと「dele」もそうかもしれない。