映画/裏切りのサーカス
東西冷戦下の1980年代、英国諜報(ちょうほう)部「サーカス」を引退したスパイ、スマイリー(ゲイリー・オールドマン)に新たな指令が下る。それは20年にわたってサーカスの中枢に潜り込んでいる二重スパイを捜し出し、始末するというものだった。膨大な記録や関係者の証言を基に、容疑者を洗い出していくスマイリーがたどり着いた裏切者の正体とは……。
Gyao!にて無料期間が終わりそうなのに気づいて、慌てて滑り込み視聴したのですが。
これが大失敗でした。こんな手強い内容とは思わなかったです。これ繰り返し視聴向けだったので、一度しか見られない、しかも慌てて観るのに本当に向かなかった。
途中まで観たところで、あかん、内容が分からないと思って、そういえば観る前に公式サイトの必読ページがあると聞いていたんだっけということを思い出して、そちらを読んでから最初から視聴しなおし。それでようやく内容がわかってきました。
まさにハイコンテクスト作品というか、説明を極力省いて、映像の美しさとキャラ同士の自然なやり取りを重視してるので、今何が起こってるのかかなりの理解力が求められるところがありますね。エピソードによって時系列も変わってますし。
しかし最後のあるキャラの過去のやり取りと顛末、ここのセリフのない表情だけですべてを理解しあってる描写は、本当に素晴らしい。話が多少分からないところがあっても、このシーンが伝えてくるものの美しさと切なさ、これだけでも見たかいがある、というものでした。
ただやはりもう一度見なおした方がいいかなあ。もしくは原作を読むか。
そんな感じで、ちと評価は保留。でも、ラストのあの二人の描写だけでも、☆5つつけてもいいかなあ。