山盛りごはん三杯

映画鑑賞記録

映画/劇場版PSYCHO-PASS

psycho-pass.com

 

TV版1期、2期視聴済み。

内容的にはエンターテイメントとしてとてもとても楽しめました。アクションも良かったし、展開もスピーディだし、シビュラシステムに支配されたデストピアの世界観の描写としても、クォリティとしては邦画の中でも上位に入る内容だったんじゃないでしょうか。

ただ、TV版観てないとシビュラシステムやらキャラの関係性がわからないので、一見さんにはやはり厳しいと思いますが。

 

以下ネタバレ

 

逆に、TV版2期でずっとお預けだった、狡噛と朱のコンビが逮捕されるものと逮捕するものという関係性とはいえ、復活したのはやはりたぎるものがありますね。この二人のコンビはいいなと改めて思いましたが、同時にこの映画観て、この二人がコンビになることはもうない、別れの物語でもあったかなあと思います。

狡噛も朱も最終的に目指しているものは同じだと思うのですが、手段が違いすぎるんですよね。二人の道は分かたれていた、ということがよく分かった感じですね。

同じ虚淵さんの「楽園追放」では、アンジェラはディンゴについて荒野を行く道を選んだけれど、朱は荒野へ向かわず、楽園に留まりそこで自分の正義を貫く道を選んだんですよね。

 

ラストの選挙は、結局同じ独裁者を民衆は選んだわけですが、それでも「選んだ」という手段を取ったことが大事で、民衆にとっても政治家にとっても、責任というものが発生しているので、ここはご都合主義にならずしかしどこか希望が残る良い描写だったなと思います。

 

しかし、やっぱり「楽園追放」や「ガルガンティア」のフロンティアへと向かう人々の物語とくらべて、「PSYCHO-PASS」は閉じた世界へ戻る物語なので、その薄暗い閉塞感と毒が無条件でハマれなかったところだなあ……と改めて認識しました。

もう少しすかっとしたいんだけど、そうならないのが「PSYCHO-PASS」の世界観だからなあ……。

 

ところで、やたらキャラに英語を喋らせてましたが、あれは失敗だと思います。外国ってことを強調するなら、フランス語や中国語の方が、外国っぽさはでたんじゃないかなあ……。英語はやはり馴染みがあるうえに、ネイティブじゃない発音が気になっちゃうし、使い分けの意味がわからんのですが。あれは誰も止められなかったんか……とほんと、アレだけが残念過ぎるぐらい残念なマイナスポイントでした。