山盛りごはん三杯

映画、ドラマ鑑賞記録

映画/S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE

www.s-lastpoliceman-movie.com

海保や空自が全面協力してるだけあって、タンカー乗っ取りや潜入シーンがすごく良かったです。ちょっとこれは予想外の迫力のある映像を堪能出来ました。本物が出てくるとスケールが違ってかっこいいですよね。

ところでこれ、神と神との戦いだったのか――。

今回は正木とイルマがメインで、サブに倉田隊長。蘇我はちょっと割りを食ったかなあ*1。この話は、あくまでも不殺を貫く主人公サイドと犯人は時と場合によっては殺してもかまわない蘇我と、自分を捕まえたいなら殺すつもりで来いという正木とのある意味正義と信念のぶつかり合いの物語だと思うんだけど、結局一號と正木二人で決着付け合った感じかなあ。

蘇我は今回はイルマと対立するべきだったと思うけど、ここはちょっと弱くて、イルマが一人で信念貫いた形になっちゃったね。もっともイルマ好きだからいいけど、最後のあれは蘇我に譲ってもよかったんじゃなかろうか。見せ所が少なかったので……。

そしてオダギリジョーのアクション、素晴らしかった。もっと動ける30~40代以上には映画で動いてもらいましょうよ! もったいないですよ!

 

以下、ネタバレ。

 

 

正木の過去、産業廃棄物ってやってたけど、あれ……本当は震災瓦礫……じゃないのかな(ちょっと感想見てみましたけど原作ではやはり震災とリンクしたエピソードみたいですね)。

もちろんエンターテイメントですし、テーマとして利用するにはまだ生々しいので、触れなくてよかったと思いますが、あれがもし原発事故に絡んだものなら、総理大臣に核爆発を起こさせるよう正木が迫るのも納得できるなあと思ったんですよね。そこは勝手に想像しておいていいのかな。

正木がはからずも背負ってしまった父から託された正義と現実の矛盾は重すぎて、内部から彼を食い破ってしまったんだろうなあ。破壊のための行動しかできなくなって、真性のテロリストになってしまっているのだろうと思う。

だから、最終的に一號も殺さないけどひたすら守って殴る、という、昭和の河原の不良みたいな行動で決着つけようとしたのは苦笑するところかもしれないけど、クウガのクライマックスで、殺したくないのに人間を守るために殺し続けて敵を殴り続けたオダギリが、今度は絶対殺さないという信念で殴ってくる若者と対峙したんだなあと、映画のストーリーとはなんの関係もないところを重ねて、勝手にじんわりしてました。

 

そして最後、本当に怖いのは信念も何もない破壊者。

にやりと笑う彼が本物のサイコパスで破壊者だったというわけですが――まだまだ一號たちの戦いは終わらない。

 

*1:一號と蘇我のバディものとしては物足りなかったね