山盛りごはん三杯

映画鑑賞記録

OVA/鴉―KARAS―

: 鴉 -KARAS- :

TIGER&BUNNY」のさとうけいいち監督作品ということで、全話視聴。

ストーリーについては特に目新しいわけではなく、平和を享受し妖怪の存在を忘れ、浮かれる人間を憎悪する存在と存在意義を失った人間が新宿を舞台に戦う、というシンプルな筋立てである。

しかし、怪しげな新宿の街とそこを行き来する人々と妖怪の交差、そして人間を憎む存在と、街と人とを守るために戦う姿が、圧倒的に美しいビジュアルで描かれていた。

そして、薄暗い街の描写へのフェティシズムがたまらない。鴉が存在する街、という強い説得力。この映像あってこそ、物語にときめく。

タイバニの三層構造のスタイリッシュな街も面白かったが、こちらのこ汚く薄闇の落ちた新宿の街もまた一緒に探検しているようで、とても楽しい。

さとう監督が描く、世界観へのこだわりの映像が素晴らしかった。堪能した。