安堂ロイド/第一話
木村拓哉と柴咲コウでSFドラマをやるらしいとは聞いていたのだけど、最初はSFつったって、せいぜいSFテイストってところでしょ、期待して裏切られてもなーと思ってました。
ところが、カラーズの庵野秀明、前田真宏、鶴巻和哉が設定参加したり、アクションシーンのコンテを描いていると聞いて、思わずガタッと起立。少なくともSF部分に関しては、大きく外しては来ないだろう。そう思って観てみたんですが、全くその通りで期待を外さず、面白かったです。
しかも、TL見ていたらSF作品の小ネタも結構仕込まれてたとのこと。未来から来た木村拓哉顔のアンドロイドが引き出しから出てきた瞬間の「キターーー!」感のカタルシスは素晴らしかった。
脚本はTRICKやSPECの西荻弓絵だけあって、ミステリアスな展開がスピーディに進んでいて心地よい。ストーリーは謎だらけだが、何が謎か分からない状態ではなく、分かりやすかった……と思う。少なくともSFかじってる人ならそれほどややこしくはないと思うんだけど、問題はSFのガジェットに慣れてない人にはどうだろうといったところか。
謎としては、黎士を始め次々研究者たちを殺している組織が何者か。黎士の顔をしたアンドロイドを現代に送ってきて、麻陽を守るようにプログラムしたものは何者、もしくはどんな組織なのか。なぜか、異空間に存在できる少女は何者か。
今のところはこれぐらいだろうか。
しかし、変に分り易すぎる話にせず、このまま突っ走って欲しい。正当派SFドラマがゴールデンで放送されることは喜ばしい。
「力なき正義に意味は無い」
このセリフ、見事に引っかかりました。正義についてストーリー上ポリシーがあるようなので、あれこれ語れる内容になることを楽しみにしています。