今日はなにを観た?

映画、ドラマ鑑賞記録

映画/スター・ウォーズ/最後のジェダイ

starwars.disney.co.jp

あけましておめでとうございます。2018年1月1日、今年の映画はこの作品からです。

もうね、クライマックスのあたりで、小学生の時この映画に出会って、人生が変わるほどの衝撃を受けたときのことを思い出してました。ここまで来たんだなあ……と涙が止まらなかったです。

よくぞ作ってくれたという感慨しかありません。思い出を差し置いても、ノンストップの展開がとても面白かったですが。

 

「助けてオビ=ワン・ケノービ。あなただけが頼りです」

 

もうね、このシーンのルークの言葉だけで5000億点ですよ。このシーンだけで作った意味がある。異論は認めん

映画/仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL

www.movie-taisen.com

アクション満載、豪華でスカッとする、平成ライダーファンには大サービス、未見の人にはこれから平成ライダーの沼に誘う、楽しい映画でした。

観終わった後の満足感が高くて、わーたのしーすごいーの連続だったせいか、感想らしい感想が出てこないです。万丈が何度も問う、「ヒーローはなぜ戦うのか?」ということの解答も、作品内でわかりやすく説明されてますしね。もうちょっと詳しく知りたい人には、それぞれのライダーにTV版4クール用意されてますよという周到さ*1

平成ライダー豪華な大競演だっただけに、翔太郎とフィリップ、晴人、進之介にも出てもらってコンプリートしてほしかった*2

……と同時に平成一期では作風のせいもあるけど、ライダー競演がなかったので、一期ファンとしてはちょっと羨ましくもあり。

 

平成ライダー観てないんだよなーという方にも、かなりとっつきやすく、いろんなライダーのエッセンスが楽しめると思いますので、この機会にぜひ、気楽に観に行って欲しいと思います。

 

 

 

*1:私のTwitterのタイムラインではオーズの二人の関係性に惹かれた人が多く、TV版観たとの報告が相次いでます。絶妙な出番でしたね。

*2:収拾がつかなくなるだろうから難しいと思うけども。

映画/泥棒役者

dorobou-yakusha.jp

 

 

西田作品を一年に一作は観たい&あまりエモーショナルだったり、帰り道、重いテーマを考え込んでしまうような作品ではなく、心がちょこっとほのぼのして癒される系の映画観たいなあと思ったんですよね。まさに、私の我儘なニーズに応えてくれる作品でした。

西田さんの朝ドラ、とと姉ちゃんは大好きな作品なんですが、ちょっと残念だったのが、ゲストキャラがどんどん出てきて、その後のフォローがほとんどなかったことなんですよね。でも、この作品に出てくるキャラは全部きちんと描きこまれてて、向けられている視線はとても優しい(最初から最後まで同情の余地がない、畠山ですら、ちゃんとフォローされている!)。そうそうこれこそ西田作品だよーと後半何度もじんわり来るシーンがあって、最後きれいにまとまったラストは本当に良かったです。

劇場内でもすすり泣きの気配があちこちに。

さて、こっから感想のテンション上げます。

高畑充希。なんだあの可愛い生き物。スタッフインタでも絶賛されてたと思うんですけど、めちゃくちゃかわいいんですよ、彼女。

なんなのあの可愛さ。私が彼女にほしいんですけど。家で待っててほしいんですけど。芋天揚げてほしいんですけど!!!

本当にいい子で、そのいい子さにあざとさがないんですよ。

高畑さんの役って、メインストーリーからは離れたところに「いる」というのが大事なキャラとはいえ、そういう彼女がいる、という説明だけでも通るキャラだと思うんですよ。だけど、孤独だった主人公にとって、やっと得られた家族であり、この子を失ってしまうかもしれない、というのは恐ろしいだろうなあと感じさせる演技でした。

ストーリーは、映画公式にも説明されてる通り、泥棒として入ったおうちで訪問者や家主と出くわして、なんとか疑われないようごまかしつつ、脱出するには…というものなんですが、そのごまかすやり取りの中で家主、訪問者、泥棒二人のキャラが浮かび上がり、彼らの抱えた問題が収束していく展開は見事でした。

誰かを傷つける物語ではなく、物語を通して、見失っていた自分を見つけていく物語でした。

 

 役者さんに関しては、皆さすがに達者でした。気弱で追い詰められっぱなしの丸山くんの演技も要所要所で笑わせてきて良かったですし、市村正親もユースケサンタマリアも宮川大輔石橋杏奈も、そしてラーメンズ片桐も、皆最後は愛おしさを感じるようになってました。

ただ、石橋杏奈に不満はまったくないのですが、ふみカスも観たかったな…。

 

あ、エンドテロップのあとにもおまけがありますよ。西田さんファン向けのサービス。

 

以下ちょこっとネタバレ

 

 

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映画雑談

映画ブログをするほど、映画ファンってわけでもないんですが、ここのところ観た映画の記録を全く残してなかったので、簡単に。

銀魂 予算のなさを原作のノリで乗り越えてて、企画からして成功ですね。色々捨て身だったけど、そこを笑わせてくるので卑怯だよなあ~。

・HiGH&LOWシリーズ 佐野岳がせっかくアクションを売りにして出演してるしなーと思って観に行って、まんまとハマりました。こんなにすごいアクション映画だったとは。昭和の女だからこういうノリ弱いんだよね。邦画でもきちんと美術にお金かけて、有名無名関わらず、キャストを適材適所に配置すれば、いいエンターテイメントが出来るというのが分かった。

・ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーリミックス 前作よりストーリーはまとまってて良かったと思うんだけど、お父さん絡みのエピがベタな分弱かったかなあ。でもやっぱりこのメンバー大好き。

キングコング骸骨島の巨神 コングさんイケメンすぎ。

・SING クソな現実を夢を叶えて吹き飛ばそうぜー! というベタがきちんとベタで(王道と言え)、爽快なストーリー。気持ちのいいドラマだった。

・モアナ 人が海に向かって船出するシーンでぶわっと来た。本能の部分に刺激されて、あのシーンが本当に素晴らしい。あと水の描写すごい。お話自体は神話寄り。

・DREAM 邦題でちょっと揉めてたけど、作品としては素晴らしいゆえに熱くなってしまった人も多かったのだろう。差別を描いた映画というと、生真面目で辛気臭そうな印象があるけど、内容は池井戸潤作品のように、ものづくり+弱者が実力を発揮して偉業を成し遂げるという、逆転ストーリーだし、ごきげんな音楽が流れて、トーンも明るい。そんな中、ちゃんと差別についての肝の部分を押さえている。差別をする人は差別をしている自覚が全くなく、「決まりだから」と思い込んでいる。これは是非色んな人に観て欲しい。

スパイダーマン ホームカミング いい映画だったんだけど、個人的には綺麗にまとまりすぎちゃった感じだなあ。

仮面ライダーエグゼイド トゥルーエンディング 正しく終わった。本編観てきてるから、最初のファミコンっぽさから、ついにVRまでたどり着いたっていうのが感慨深い。

・メッセージ 面白かった。謎解きと最後の主人公の選択が切なくて、余韻が残るいい映画だった。ぶーんというSEと荒涼とした風景が、地球なのに地球じゃないみたいで不思議な光景をずっと観ているようで、それが悪くない。

ブレードランナー2049 ぶーんというSEと荒涼とした風景に既視感がと思ったら、メッセージと同じ監督さんで納得。前作の雑然とした世界観から、すっきりとして何もない世界観に変わったけど、こちらはこちらで好き。ライアン・ゴズリングがとにかく愛せる。

マグニフィセント・セブン ストーリーは前半の仲間集めでちょっとダレたけど、後半はとにかく手に汗握って盛り上がった。完璧ではないけど、だけど愛せるという、観ようとする人がいると思わずオススメに行ってしまう、そういう沼的な映画だと思う。

・ララランド 最前列で観たので、首が死にそうだった。満席の映画館ってテンション上がりますね。これもお話自体はそこまですごいってわけじゃないけど、やはりライアン・ゴズリングがハマり過ぎて愛せる作品。でも何度も流れた、あの冒頭のミュージカルの気分をアゲてくスタイルには、やはり完敗するしかない。
しかし、もう一度改めて見直したいわ…最前列だと画面全部視界に入らないので。

Fate/stay night Heaven's Feel I. presage flower タイトルこんな長かったのか。映像のクォリティが素晴らしい。兄貴がスプリンターみたいに走るシーンは笑ってよかったのよね?

はいからさんが通る 前編 長い話をまとめてるのでどうしても総集編みたいになってしまうけど、これはとてもよいまとめ方だった。原作を丁寧になぞって、大正時代の元気なヒロインの、恋愛と大人への自立が丁寧に描かれていたと思う。後編も観る。

ドクター・ストレンジ ながらスマホ絶対ダメ。

 

見損ねて残念だったのが、「ダンケルク」「ベイビードライバー」かな。

あと、「新感染」も面白そうだったんだけどホラーは怖いので、おうちで観ます。「お嬢さん」も誰もいない時にこっそり観よう。 

映画/KUBO 二本の弦の秘密

gaga.ne.jp

 

面白かったー! 

 

私の、Twitterのタイムラインで、絶賛のツイが目につくようになり、これはまず間違いないだろうと思い、名駅のミッドランドスクエアシネマ2まで足を伸ばすことに。

余談ですが、ミッドランドスクエアシネマ2は新しいだけあってきれいでよろしいですね。ビル1Fの牡蠣専門店のランチ、美味しかったです。あと、隣のガレットのカフェのクレープも、映画観たあと語り合うには重くなくいいおやつでした。余談終わり。

映像がとにかくすごかったですね。ストップモーションアニメ自体は、Eテレで子供向けのほのぼのしたショートアニメでよく見かけますが、映画になるほどの長さで、しかもファンタジーでアクション満載となると全く観たことがなく、これCGでも問題ないでしょー! と何度も思った次第です。手作りだからこそ出せる味というのが何か、具体的に指摘は出来ませんが、最初から最後まで丁寧に作り込まれた映像にひたすら圧倒されました。

映画というのは、映像で観客を驚かせないといけない……みたいなことを言った監督さんがいたと思うんですが(思い違いだったら、私の言葉にしといてください)、最初から最後までアメージングでファンタスティックな映像にタコ殴りにされていたような感覚でした。

でも……殴られて……気持ちよかったよ……いいパンチだった。いい涙流したよ。

 

最初、映画観る前の勝手な印象としては、ちょっと高尚な映像作品かなと思ったんですが、ぜんっぜん違って、ファミリーで出かけて家族愛を確認する、いわばクレヨンしんちゃんから下ネタ抜いた王道ファンタジーって感じでしたね。吹き替え矢島晶子さんだし。私は字幕で観ましたけども。難しい展開もテーマもメタファーもなく、ストレートに楽しめる、でも力強く普遍的で分かりやすい物語であったと思います。

 

ご家族でもお一人様でも、誰でも楽しめる映画です。

お子さんとご一緒に行かれる場合は、どうぞ折紙をお忘れなく。観終わったあと絶対折紙ねだられると思いますので……。

(幼児でも大丈夫だと思います。人が死ぬシーンはありますが、残酷な描写はありません)

 

 

どこまでネタバレしていいのかわかりませんので、あらすじは公式見てもらうとして、以下記事たたみますね。

 

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映画/美女と野獣

www.disney.co.jp

観てきました。アニメ視聴済みですが、だいぶ昔に観たきりなので、色々忘れてたり記憶違いがあるかもしれません。

とはいえ、有名なストーリーなのでネタバレありの感想です。

 

実写版観て改めて思ったのですが、この物語は、野獣になった王子の成長物語なんですね。ベル自体は、あの当時の前時代的な女性観に逆らった存在で、読書好きで教養を身に着け、発明が得意、つまり、男に頼らず自立している。

イケメンで強く、村では一目置かれた実力者であるガストンに言い寄られても、彼に頼って不自由な人生よりは、自分の意志で生きていきたい。で、彼女のこの願い自体は最後まで変わることはないんですよね。

ベル自身の成長は、この物語の主題ではない。むしろ、野獣はこの変わり者の美女に自分を受け入れてもらえるよう変わっていこうとすること自体が、物語の課題なのだと思います。

 

物語の発端は、美しいものをたくさん集めて享楽的に生きていた王子が、パーティの最中に訪ねてきたみすぼらしい老女を邪険に扱ったところ、実は老女の正体は魔女であり、王子に「見た目で人を判断する愚かさ」の罰として、醜い野獣と変えられてしまう。

面白いのは、王子はこれによって醜い女性の本質を見抜く、という課題を与えられるのではないんですよね。

魔女の呪いの本番は、ベルという美女が父親を助けるために城を訪ねてきて、彼女と過ごすうちに恋に落ちてしまってから。それまでは、自分のことを分かってくれる召使いたちと一緒にひねくれて引きこもっているだけだったのが(これはこれで苦しいが)、外に向いた瞬間に呪いが一気に愛されない苦しみに変わるんだよね。

自分自身が醜いものを受け入れなかったから、ベルも自分を受け入れないのではないか、というジレンマ。

そして、ベル自身を知れば知るほど、彼女の父親への想いと自立心から、城へ閉じ込めておけない、と一緒にいられなくなっていくという。

 

愛されようとする努力をしなければそのままバラは枯れる。愛されたいと努力をするなら、彼女をそばに置いておけない。

 

魔女の呪いの、なんという策士っぷりよ(笑)

 

逆にベルは、野獣に恋をしなければいけないわけではなく、別に野獣を助けなければ理由もないわけで……あるとすれば狼から助けてもらったり、図書館の本を貸してもらったり、バレ*1の仁義ぐらいで、彼女の意志は最後まできちんと尊重されてるんですよね。

 

ベルに愛されることで救われるという展開は、一つ間違うと男にとって都合のいい話になってしまうんですが、ベルを都合の良い聖女にはせず、二人で少しずつ歩み寄っていく心情の変化は、かなり気を使って丁寧に描いていったなあと思います。

ベルが野獣にとって都合のいい聖女になってしまったら、この物語は崩壊してしまう。誰かの本質を見た目に惑わされず理解し、分かり合うことの美しさとして、恋愛を描いていった。ほんと、最後までロマンティックに酔いしれることが出来た、傑作だと思います。

 

あ、ガストンは実写版で上手くパワーアップしてましたね。戦争帰りである、時代遅れの女性観、ああこりゃベルとは合わないわと同時に、ル・フウ*2がだんだん彼の本質から引いていくところとか、こちらも色々奥行きが作られてるなあと思いました。

 

いろいろ書いちゃいましたが、実際は観ている最中、ずーっとエモーショナルな展開に、何度も何度も泣いてたので、小難しいこと考えることなく楽しんで来ました。

 

まあでも、ベルさん、本当は野獣でなく図書館と結婚したんじゃないか…って、ちょっと思いました。

 

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神インタ。

 

*1:過去への旅

*2:同性愛描写、全然騒ぐほどじゃないし、言われなければ気がつかない人もいるんじゃないか…?

映画/ちはやふる 上の句

chihayafuru-movie.com

★★★★

 

原作未読ですが、面白かったです。

原作物によくある、名場面切り貼り映像化でも、忙しい人のためのなんとかでもなく、ちゃんと映画として筋が通ったストーリーであり、キャラの心情変化や成長も違和感が無い、その上で、友情・努力・勝利がきちんと描かれた、原作を観なくても面白い作品でした。

原作物の映像化は名場面集にしちゃうと面白くもなんともないんですよね。ちゃんと一本の映画として、原作をきちんと噛み砕き、テーマのためにストーリーを丁寧に再構築して、原作の魅力を凝縮した一本の物語にする……。これがなかなか出来てる原作物は多くないと言われますが、この作品に関しては上手くできているのではないかと思います。

 

しかし、青春って素晴らしいね……。

そして、私の好きな天才に憧れる凡人の話でもありました。

凡人が天才を追いかける話好きなんですよね。

 

それにしても広瀬すずはかわいいですねえ。かるた馬鹿でそれ以外のものに全く気が回らない、いわゆるカルタの天才少女の残念な美人がとてもハマってました。